「サウナ」という言葉を巷でよく聞くようになりましたね。
最近だとプライベートな空間でサウナをたのしめる
「個室サウナ」も広がりを見せています。
過去を振り返ってみると、
サウナブームが再び到来したのは
コロナも落ち着き始めた2021~22年からの印象です。
今では、サウナの様々な楽しみ方が広がり、
サウナグッズも多く展開されるようになっていますね。
そこで今回は、日本でのお風呂やサウナの歴史を振り返りつつ、
サウナの魅力について改めて触れていきたいと思います!
お風呂の習慣はどこから??
まずはサウナの前に・・・
どのようにして「人々がお風呂に入る習慣」が生まれたのでしょうか?
日本は海にも山にも恵まれ、四季折々、様々な表情を見せてくれる土地柄です。
同時に火山の数自体も多く、
そのため日本の国土は湧き水や温泉に恵まれていました。
古代のお風呂というと漫画が原作、映画化もされて話題になった、
「テルマエ・ロマエ」でも連想されるかと思います。
大昔では人々の傷や病気を治す目的で
お風呂を利用されていたと考えられていたようです。
諸説ありますが、
お風呂に入る習慣が日本で広まったのは、「仏教」だとされています。
仏教の教えの中に「温浴によって病を治癒し、幸福を得る」という
表現が含まれているようです。
それをもとに、大昔お寺にお風呂が造られるようになりました。
奈良の東大寺に存在する「大湯屋」というお風呂が有名だそうです。
そして、時代とともにお風呂が商用展開されるようになり、
「銭湯」がつくられ始め、江戸時代には大衆浴場が広がっていったのです。
オリンピックとサウナ
ここで時が進み、日本におけるサウナの誕生は
昭和26年に東京都中央区で開業した
「東京温泉」がキッカケとされています。
当時の社長が1956年のメルボルンオリンピックに
射撃の日本代表で出場した際、
フィンランドの選手がサウナを持ち込んでいたのを見て、
サウナを始めてみよう!と考えたとのことだそうです。
しかし、サウナはすぐには人々に浸透しませんでした。
なんと日本初の”サウナブーム”は
1964年の東京オリンピックによって起こされました。
当時オリンピックの選手村の近くにあった
「東京温泉」のサウナをマスコミが取り上げたのです。
当時マスコミの影響力から大変大きな話題を呼び、
日本の高度経済成長期も重なったことで、
サウナが徐々に広まっていったそうです。
ここからさらに、多くの人にサウナが広まったキッカケとなったのが、
”第2次サウナブーム”と呼ばれる、1990年代の「スーパー銭湯」や「健康ランド」などとされています。
今では当たり前となりましたが、
スーパー銭湯や健康ランドなどにあるサウナが多くの人に知れ渡り、
手軽にサウナが楽しめる環境が整ったと言えます。
進化するサウナ
そして、現在になると「サウナ」がより一般的になり、
なんと空間だけでなく、ドラマ化もされたり、
サウナ漫画「サ道」始めとする”サウナのコンテンツ化”が起こりました。
また、今回のサウナブームが過去と異なる特徴として挙げられるのは、
「より効果的なサウナの楽しみ方」が注目されている点かと感じています。
学術的にもサウナに関する研究も進んでいるのは、
現代サウナを彷彿とさせますね。
もはやブームから文化になった、とも言われます。
ロウリュやアウフグースなど、サウナの種類についても、
これまで一般的だった「ドライサウナ」から
「フィンランド式サウナ」「塩サウナ」「遠赤外線サウナ」などが
続々と展開されるようになったそうです。
さて今回は、日本における
「お風呂やサウナの歴史」についてつらつらと触れてみました。
日本独自の地形や環境により温泉やお風呂が浸透し、
お風呂に入ること自体が大衆化されつつある時代で、
フィンランドから「サウナ」が到来。
今や、スーパー銭湯などに当たり前にあるサウナですが、
より効果的かつ快適に過ごせるサウナが注目され、
気軽に楽しめるサウナスポットが増えていると感じます。
まさに和洋折衷の文化なのかもしれませんね!
皆さんも、お気に入りのサウナグッズやサウナスポットで
リラックスした時間を過ごしてみませんか。